「ホームページをリニューアルしたのに、問い合わせが増えない…」
「広告費をかけているのに、思うような成果が出ない…」
こんな悩みを抱えている企業担当者の方は多いのではないでしょうか。実は、ホームページで集客できない企業には、共通する3つの理由があります。
本記事では、データ分析の観点から「なぜ集客できないのか」を解明し、具体的な解決策をご提案します。
なぜ「なんとなく」の改善では成果が出ないのか
ホームページの改善を考えるとき、「デザインを変えよう」「コンテンツを増やそう」といった施策を思いつく方は多いでしょう。
しかし、根本的な原因を把握せずに施策を打っても、成果にはつながりません。
重要なのは、数字で現状を把握し、本当の課題を見つけて改善すること。まずは、集客できない3つの理由を見ていきましょう。
理由1:そもそも見てもらえていない(アクセス不足の問題)
最も多いのが、「ホームページへの訪問者数が圧倒的に少ない」というケースです。どんなに素晴らしいサービスを提供していても、ホームページを見てもらえなければ意味がありません。
よくある原因
- 検索で見つけてもらえない:Google検索で上位に表示されず、見込み客に見つけてもらえていない
- 広告の効果が出ていない:広告を出しているが、クリックされない、または費用対効果が悪い
- SNSなど他の経路からの流入がない:ホームページへの入り口が検索だけになっている
確認すべき数字
- 月間の訪問者数:業種にもよりますが、少なくとも月に数百人以上は必要
- Google検索での順位:自社に関連するキーワードで何位に表示されているか
- どこから来ているか:Google検索、広告、SNS、直接入力など、訪問経路の内訳
- すぐに帰ってしまう人の割合:最初のページだけ見て帰る人が多すぎないか
解決策
- 訪問者数を増やすには、まずお客様がどんな言葉で検索するかを考えることが大切です。その上で、以下の対策を実施しましょう。
- Google検索で見つけてもらう工夫:ページのタイトルや見出しに、お客様が検索する言葉を入れる
- 役立つ情報を定期的に発信:ブログやコラムで、見込み客が知りたい情報を提供する
- 広告の見直し:誰に広告を見せるか、どんな文言で訴求するかを改善する
理由2:訪問者が求める情報とホームページの内容がズレている(内容のミスマッチ)
訪問者はいるのに成果が出ない場合、見に来てくれた人が求めている情報と、ホームページに書かれている内容にズレがある可能性が高いです。
よくある原因
- どんなお客様に向けたサイトか曖昧:個人向けなのか法人向けなのか、初心者向けなのか経験者向けなのかが不明確
- お客様の知りたいことと違う内容:例えば「料金を知りたい」人に「会社の歴史」ばかり見せている
- 専門用語が多すぎる:業界の専門用語ばかりで、初めて見る人には理解しづらい
確認すべき数字
- ページの平均滞在時間:しっかり読まれているか(目安:2〜3分以上)
- 何ページ見られているか:1ページだけ見て帰っていないか(目安:2〜3ページ以上)
- どのページで帰ってしまうか:特定のページで多くの人が離脱していないか
- どんな言葉で検索されているか:実際にどんなキーワードで訪問されているか
解決策
- 想定するお客様を明確にし、その人たちが本当に知りたい情報を、わかりやすく提供することが重要です。
- お客様像を具体的にする:年齢層、立場、抱えている悩みを明確にする
- 内容を見直す:お客様が「今、何を知りたいのか」に合わせた情報を載せる
- 図や写真を活用する:文字だけでなく、ビジュアルでわかりやすく伝える
- 段階に応じた情報提供:初めて知る人向け、比較検討中の人向け、導入を決めた人向けなど、段階別に情報を用意
理由3:問い合わせまでの導線が整っていない(最後の一押し不足)
訪問者もいる、ページもしっかり読まれている。それでも問い合わせが来ないなら、最後の一押しとなる仕組みに問題がある可能性があります。
よくある原因
- 問い合わせボタンが目立たない:どこから問い合わせればいいのかわかりにくい
- 入力項目が多すぎる:名前、会社名、電話番号、住所、詳細な要望…と項目が多く、途中で諦めてしまう
- 信頼できるか不安:実績やお客様の声が少なく、「本当に大丈夫かな?」と不安になる
- 次に何をすればいいかわからない:問い合わせた後の流れが見えず、躊躇してしまう
確認すべき数字
- 問い合わせ率:訪問者100人のうち、何人が問い合わせをしたか
- どこがクリックされているか:ヒートマップツールで、どのボタンやリンクが押されているか確認
- 入力フォームの完了率:フォームに入力を始めた人のうち、何%が最後まで送信したか
- どのページで帰っているか:問い合わせの手前で離脱する人が多いページを特定
解決策
- 問い合わせを増やすには、お客様の心理的なハードルを下げることが大切です。
- ボタンをわかりやすく:「お問い合わせ」より「まずは無料相談」「資料をダウンロード」など、気軽な表現に
- 入力項目を減らす:最初は名前とメールアドレスだけにするなど、必要最低限に絞る
- 信頼感を高める:お客様の声、導入事例、メディア掲載実績などを掲載
- ハードルの低い選択肢も用意:いきなり問い合わせは勇気がいるので、資料ダウンロードやメルマガ登録など、軽いアクションも用意
数字で分析すれば「本当の課題」が見えてくる
ここまで3つの理由をご紹介しましたが、実際にはこれらが複合的に絡み合っていることがほとんどです。だからこそ、数字を使った客観的な分析が不可欠なのです。
データ分析の進め方
1. 現状を数字で把握:Google Analyticsなどで訪問者数や行動を確認
2. どこに問題があるか特定:訪問者数が少ないのか、すぐ帰ってしまうのか、問い合わせまで至らないのか
3. 改善の優先順位を決める:数字から、どこから手をつけるべきか判断
4. 施策を実行して効果を測る:改善した結果、数字がどう変わったか確認
たとえば、「訪問者数は十分だが滞在時間が短い」という数字が出れば、理由2の内容のミスマッチが課題だとわかります。「滞在時間は長いが問い合わせが少ない」なら、理由3の導線設計に問題がある可能性が高いでしょう。
数字に基づく改善で確実に成果を出す
ホームページで集客できない理由は、必ず数字の中に隠れています。大切なのは、「なんとなく」ではなく、データで現状を把握し、本当の課題を見つけて改善していくこと。
株式会社maicsでは、AIなどのデータ分析技術を活用し、貴社のホームページの課題を数字で可視化し、豊富な経験をもとに、データに基づくマーケティング支援を提供しています。
「ホームページからの集客を増やしたいが、何から手をつければいいかわからない」という方は、まずは現状の数字を確認することから始めてみませんか?
今日からできること
- 自社のGoogle Analyticsで訪問者数や滞在時間を確認してみる
- 重要な数字を洗い出し、業界の平均と比べてみる
- 専門家に相談し、データに基づく改善提案を受ける
数字が示す「本当の課題」を見つけ、確実に成果につながる施策を実行していきましょう。